外の世界への『勇敢』ではなく、自分の内側の『勇気』を

以前、友達が教えてくれて、使ってみたくなったカードに

『OSHO禅タロット』というのがありまして。

うん? はい、私、子供の頃すでに、タロットカードや星占いや

おまじないやらが大好きでした。前にも話したかな?

ええ、『My birthday』という占い雑誌も愛読しておりまして(笑)、

14歳の頃に、文字を扱う仕事をしたいと思えたのは

星座別の「向いている職業」欄に編集者、とあったから。

文字も文章を書くのも、本も好きだったし、

きれいな写真も好きだったので、

編集者っていいじゃない! と思ったのでした。まー単純(笑)

それを保ち続けた自分のモチベーションには、

今でもちょっと笑える。そのために4年生大学への道を選んだし、

ワクワク思い込んだらスゲー! なパワーあったんだな、私、と(笑)

ま、そんなことはさておき。

このカードから、発売元のOSHOという団体を知り、

仏教的な観念や、たとえ話も交えてのカードはなかなか面白いから、

きっとそういう学びの場所、団体なんだろうなーと思ってました。

でも、その教えを学びに行ってみるところまでは触手が動かず、

公式サイトも有料制だったので、ま、いいかー、と流していたのです。

で、Facebookのつながりから、OSHOの書籍もあるよ、

『Courage 勇気』という新刊もつい最近、出たよと聞いて、

たまたま、数日後にその書籍を扱っている本屋にも巡り会えたので、

ほう、と思って買ってみたのでした。

今の自分や社会に不必要なものは何か、なぜ必要ないのか、

ではそれをどう、自分の中からそぎ落としていくか、

ということを語った本で、

その『そぎ落とすための勇気』についての話が中心。

で、なぜ不必要なのか、の説明が、これまた容赦なくてねー(笑)

いちいち見事に、今の自分の状態や物事の捉え方などにリンクして、

まあ何ともいい意味で、この本、プスプス刺さる刺さる(笑)

人間が、愛を自然に発露していれば、

争いどころか国も宗教信仰も必要なくなるけれど、

自分のことを権力者だと思っている人達が、

それでは自分の存在意義がなくなって、

また、支配できなくなって困るので、

外側から見た『枠』みたいなものを、

これがいい、これが素晴らしい、と、子どもが小さいうちから

よってたかって社会全体で教えまくるのよー、とか(笑)(^◇^;)

自然な発露をわざわざいったん消してから、

宗教や社会的な規範(国家のルールも含む)を利用した

隣人を愛するってこんなこと、という刷り込みを行う。

そんなふうに『自分自身で感じること』を封印させ、

感じる、考える力を持たせないように仕立てていく……と。

ま、確かに究極を言えば、世の中の全員が愛から動いていくなら、

要らないだろうね、国やら宗教やらは。

ある説によると、戦うための道具は、日本で言えば

弥生時代から登場していて、その前の縄文時代、

約15,000年? の間くらいは、人が武器で争ったという痕跡は

いまだに発掘されていないそうな……。

ってことはもしかしたら、人って、

争わなくても生きていけるんじゃね? というような記事も

ちょいと前に(新聞系だったはず)あったのです。

そういう話も思い出しながらこの本を読むと、

なるほどなあ、と思える部分がいろいろ出てくるわけで。

たとえば、勇敢さ、という前向きな気持ちさえ、その前提として

『恐怖心』がないと、自分の中からは思いつかないこと。

そう、世界には恐怖がいっぱい、という前提の意識がまず

自分の中にある、世界をそう捉えているからこそ、

よし、私は勇敢になろう、とか決意するんだよ……と。

で、そういう勇敢さ、みたいなもののほうは、

前提を変えればそもそも持っていなくてもよくて、

今の世界の捉え方のほうを、自分がやめる、

その『勇気』を持っていこう、というふうに語られています。

なるほどね。

わざわざ消してから学んでるのかもね、愛って何なのか。

愛から始まる、思いやりやら温かさやら、優しさやうれしさを、

子どもの頃にいったん消して(消されることに自分が従って)から、

わざわざ今、自分の内側のその感覚を思い出そうと、

私もまた、試行錯誤しているってことかも。

ま、こういう書き方すると、ちょっと哲学っぽくもなるのですが。

そんなふうに私は「うーむ」「うーむ」とあちこちで唸りながら、

この本を読み進めております。刺さるので読むペースは遅い(笑)

読む人によって、また、読む時期によって、

受け止める部分も、浮かんでくる想いも違うだろうけれど、

でもたぶん、何かがよいほうへプスプス突き刺さるだろうと思えるので

まだ読んでいる最中ではありますがこの本、ご紹介しておきます。

勇気もまた、出すのが怖いものに思えるけれど、

実は『この世界を怖い、と、自分が思い続けていくこと』のほうが、

よほどもったいないことかもしれないよ?

ちなみに、『OSHO禅タロット』は、英語版なら

無料で1日1枚、ネット上にて引けます。

カードの意味の公式和訳も、本当はいけないんだろうけど

アメブロで紹介している人がいてくださいます(^0^;)

どんな感じの文章なのかを知る一助にはなるかと思えるので、

無料カードコーナーもリンクしておきますね。

和訳が載っているブログは、すみません、ご自分で探してみてください。

http://www.osho.com/zen_tarot/mod/paradox-zen-tarot

2015_02_05

『Courage 勇気』
OSHO 著/山川紘矢・亜紀子 訳
角川書店 刊 ¥1,728

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