まさかこんな記事を書くことになるとは思わなかったよ、
しかも食べもの話で……。
ウチの近所にある、ある甘味処。
結構、古くからやってる雰囲気で、
団子や大福やその他、生和菓子を店頭販売していて、
奥には喫茶室もある。
過去に、某グルメ系の番組でも紹介されたことがあった。
でも、店自体がなんとなく雑然としている感じだったし、
私の自宅&買い物エリアからは少し離れていたので、
とくにそこで甘味ものを買ったことはなかった。
今日、たまたま通りかかって、一度買ってみるか、と、
みたらし団子と、よもぎ餡団子、大福餅を買ったのですよ。
でね。
帰ってきてまず、みたらし団子を食べてみたら……。
タレが醤油味。
かなりしっかり、醤油味。
正直、塩辛いというか変なタレ味で、
団子は、なぜかネットリしすぎ。
次、気を取り直してよもぎ団子。
串に刺さったよもぎ団子の上に漉し餡が乗っかっている。
……渋い? 苦い? 餡が、甘いのか何なのか、よくわからない味。
よもぎ団子は、よもぎの香りと味は少しするけれど、
やはりネッチョリした口当たり。
よもぎのせいで苦味があるのか?
いや、これはいわゆる『渋抜き』不足?
自分でぜんざいなどを作ろうと、小豆を炊くときは
必ず最初にゆでこぼしをするし、そもそも250gくらいしか扱わないから
小豆の『渋』の味って、よく知らないんだけど。
もしかしたらこれ?
この、何ともいえない『変な苦味っぽいもの』が
小豆の『渋』、なのか?
そこに砂糖味が混ざり、なんだかもう、
餡ではなくなっているような味わい。
私の知っている範囲の、普通の小豆餡の味がしない……。
最後に粒餡の大福をかじり、確信。
渋抜きしてないのか、足りないのか、
小豆の質が悪いのか。砂糖味もビミョー。
缶詰めのゆであずきよりマズイってどういうこと?
……決して、私の口が、肥えてるわけではありません。
甘すぎると感じることはあるけれど、
亀屋万年堂の餡ものだって、おいしくいただきます。
たとえ高級でも、全般に好きな叶匠寿庵だって
「一壺天」 (大粒の栗が一つ、美しく小豆に包まれていて、
その小豆が艶々なの♪)はもう少しだけ甘味を抑えてほしいなとか、
普通に値段と味の比例について理解しつつ、判断しているつもりだ。
が、しかし。
餡ではなくなっている気がする小豆ものに出会ったのは初めてで……。
たぶん『渋』であろうものが、
小豆+砂糖をこんな味わいにしてしまうと知ったのも、
生まれて初めてで……。
悪いとは思いつつ、よもぎ団子と大福餅は、残しました。
気持ち悪くなりそうな気配がした……。
なぜ、あの店が続いているのかも不思議だ。
店のおばさんがバンカラ風だったから(笑)、気さくなのだろうか?
いずれにしても、見た目が小豆で味が未知のものに出会ってしまい、
たぶん『渋』だろうから、これからもちゃんと
渋抜きして作ろうと思えたのであった。
200と数十円で、またひとつ、こんな形で
料理の大切なポイントを(笑)学びましたわ……(^◇^;)
下ごしらえって、やっぱ大事だっ!!